最高級の純金糸を使ったジュエリーブランド「絲 tabane」に、セカンドラインが誕生した。純金糸とは細く裁断した純金箔を芯糸に縒ったもので、本金ならではの見事な輝きを放つ。手がけたのは、1897年より金銀糸製造を行っている寺島保太良商店だ。元々、金銀糸は皇族や貴族の衣装に用いられ、明治時代より庶民にも広まった。現在は西陣織や力士の化粧まわし、祭礼の刺繍幕などに使われている。代表取締役の寺島大悟は「多くの人々に金銀糸の美しさを伝えたい」との思いで、ジュエリーデザイナーとともに一般市場に向けた商品開発に取り組んできた。
　今回、開発したセカンドラインは、若い女性やカジュアルスタイルに似合うジュエリーだ。やや太めの純金糸を２本縒りしたシンプルなデザインが特徴。一重にすればロングネックレスに、二重にすればチョーカーに、三〜四重にすればブレスレットになる。このように自由な使い方を提案し、使い手にお洒落を気軽に楽しんでもらう。