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1856年(安政3年)に初代が指物師として独立して以来、京指物の技術を生かして家具や船舶内装、建築内装と事業を広げてきた老舗の宮崎木材工業。
京指物は雅な宮廷文化の下に発達した技術のため、華奢で繊細な造りを特徴とする。その伝統技術を生かして、1936年に開発したオリジナル家具が「畳椅子」である。
これは建築家の藤井厚二が、本店の応接間を設計した際に併せて設計した椅子だ。座面に畳が敷かれ、和室の設えに合う佇まいをしている。
同社の看板とも言えるこの椅子を現代の暮らしにも提案したいという思いから、現代版・畳椅子「EBISUGAWA」を新たに開発した。26ミリ角の細いサクラ材で、脚、肘掛け、背もたれ、貫を組んだデザインで、金物の釘は一切使わず、指物の技術で接合している。
「指物は使うほど接合部が強固になるのが特長」と代表の宮﨑真理子は言う。和洋どちらの空間にも映える、オリジナリティの高い椅子が生まれた。
代表取締役 宮﨑真里子