横に、斜めに、手で軽く引っ張ると紙がどんどん伸び、形が変化自在に変わる。その面白さについ夢中になってしまうのが「プリーツのお皿」だ。これは耐油耐水紙にプリーツ加工を施した製品で、お菓子をはじめ、揚げ物などの食べ物を載せられる。付属のワックスペーパーを敷けば、さらに繰り返し使用ができる。また器の下に敷いたり蓋として被せたり、アクセサリー置きにしたりと使い方は自由だ。
開発したのは、懐紙専門店「辻徳」を経営する辻商店である。懐紙と言うと茶席で使うものというイメージが強いが、同店では現代の暮らしにおける懐紙の使い方を提案している。2年前、機能性の高い新規素材に着目したことで、新しい概念の“懐紙”を生み出すことができた。当初のスクエア形に加え、今回、ラウンド形を開発したことで、より立体的な器に変化させることが可能になった。「家で過ごす時間を楽しむツールにしてほしい」と同社代表取締役専務の辻亜月子は言う。