昨今、街中のあらゆる場所にアルコール消毒液が設置され、手指を消毒しなければ施設や店舗内に入ることができなくなった。公衆衛生上、それは大事な行為であるが、消毒液が原因で手荒れに悩む人も多い。「品質の良いシンプルな原材料で安心して使うことができて、自然の優しい香りに癒される手指清浄製品を作りたい」と立ち上がったのが、創業5年目のトリートーンだ。
「京ころん ハンド＆マスクスプレー」の主成分はサトウキビの糖蜜から蒸留した発酵アルコールである。香りに貴重な京都産の和精油を使用。檜からは森林浴の清々しさ、柚子からは新鮮な柑橘の甘酸っぱさを感じられる。そこに保湿成分のグリセリンを少量加え、穏やかな使用感に仕上げた。ボトルには環境問題となっているプラスチックごみを削減するためガラス瓶を採用し、さらに持ち歩きたくなる高級感あるデザインを目指した。「人と自然に優しい製品づくりを通して社会に貢献したい」と同社代表取締役の中澤喜之は話す。