限られた広さの生活空間では家具を置く場所が限られ、物を仕舞う場所も限定される。だったら、宙に浮かせて仕舞えばいい。そんな新しい発想の収納道具が「Hang More !」だ。例えばプランターを吊るして空間全体の緑化を図ってもいいし、籠や皿、ボウルなどを吊るして、中に小物を仕舞ってもいい。トイレに吊るせば、収納場所に困るトイレットペーパー入れにもなる。

　これは靴紐に使われている紐を応用した商品だ。芯入りのコットン素材なので丈夫なうえ、表面がロー引き加工されているため艶があり、レザーのような質感がある。また、１本１本に通されたシリコンパーツがストッパーの役目を果たすので、物がするりと滑り落ちる心配はほとんどない。

　開発したのは、紐やリボン、レースといった繊維副資材の企画卸販売を行っている丸進だ。「脇役である繊維副資材を主役にしたい」という代表取締役社長の野澤孝康の思いから、現在、積極的に自社商品の開発に挑んでいる。